高尿酸血症/痛風の診断・治療指針
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高尿酸血症/痛風の診断・治療指針
痛風診断基準(ACR,1977年)
a)尿酸塩結晶が関節液中に存在すること
b)痛風結節の証明
c)以下の項目のうち6項目以上を満たすこと
- 2回以上の急性関節炎の既往がある
- 24時間以内に炎症がピークに達する
- 単関節炎である
- 関節の発赤がある
- 第一中足趾節関節の疼痛または腫脹がある
- 片側の第一中足趾節関節の病変である
- 片側の足根関節の病変である
- 痛風結節(確診または偽診)がある
- 血清尿酸値の上昇がある
- X線上の非対称性腫脹がある
- 発作の完全な寛解がある
c)を用いた臨床症状からの診断が日常的に行われるが、診断に難渋する場合は積極的に関節液を採取し、a)による確定診断に努めるべきである。
痛風関節炎の診断上の注意点
(1)痛風発作中の血清尿酸値は高くないこともある。低いからと言って痛風ではないといえないので注意する。
(2)関節液が得られたら迅速に検鏡し、尿酸塩結晶の有無を同定する。
(3)痛風結節は診断上価値があるが、頻度は低い。

高尿酸血症の治療方針
